私たちは、この考え方をモノ作り、製品作りに生かしています。
本来製品とは、誰が作ったものなのか、顔の見えるモノ作りが大切。
身近でかつ信頼できる人たちによって丁寧に作り上げていくことが
製品の信頼性や品質のレベルを上げることに繋がっていきます。

素材から縫製や加工に至るまで、海外生産に頼ってばかりでは、
けっしてよい製品は出来ないと考え、
私たちは親しい（信頼出来る）人たちと共に製品作りをしていきます。

私たちは、洋服を単なる流行（ファッション）として捉えてはいません。
それは、品質のよいもの、自分に似合うもの、
もっと自分の生活に密着していて、
且つ本当に満足のいくものであるべきだと考えています。

誰かのスタイルに憧れるのではなく、
自分自身で確信の持てるものを選んでいく。
そんなライフスタイルを応援し、製品を提案し続けていきたい。

「一物全体」。
全体は部分の総和ではありません。
それは自分が身につけるものにも言えます。
自分の納得のいくモノを自信をもって身につける。
衣食住どれをとっても、すべてが自分のライフスタイルそのものであって、
納得のいく一着の洋服を選ぶことこそが
ライフスタイル全体にも生かされていきます。

「流行」とは、「新しい」とは一体なんだろうか。
日本人は、ある面において、古き良き文化や伝統を軽視してきた。
もっと、古き良き文化や伝統を見直すことによって、
もっと新しい文化を見出すことができるのではないだろうか。

現在、洋服の生地を編む方法でも
「吊り機」という古いタイプの編み機が高級素材として扱われています。
私たちは、この吊り機を使用した生地作りは無論、
綿花の選択から糸や生地の素材開発、また縫製や染色に至るまで、
最も良いとされる方法を「古き新しき」にとらわれず、
製品作りに取り入れています。